メタルアーチファクト低減ソフト(WARP)を用いた生体内金属に対する効果の検討
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アイテムタイプ | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper |
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言語 | 日本語 |
キーワード |
MRI, WARP, VAT, メタルアーチファクト |
著者 |
橋本 翔太
北村 裕貴 畑中 信吾 岩佐 成彦 山下 光弘 |
抄録 |
MRI検査では生体内金属によるメタルアーチファクトが顕著に出現するため、診断に有用な画像を取得することが困難な場合がある。当院ではこのような症例においてメタルアーチファクトの低減が可能となるsyngo WARPというソフトを導入した。メタルアーチファクトはシーケンスパラメーターを変更する事でも軽減が可能であるので、今回の実験ではTSE法を使用し、TE、受信バンド幅、空間分解能、スライス厚についてのアーチファクト低減効果と、VATによるアーチファクトの変化について検証した。実験では自作ファントム(3種類の金属)を用いて、上記のパラメーターを変化させたとき、周波数方向・位相方向それぞれにおいて短軸方向での歪み率を求めた。また実験の結果よりアーチファクト低減により効果のあったバンド幅、空間分解能の値を高値と低値で固定し、VATの値のみを変化させた。結果として、TEとスライス厚の変更ではあまり低減効果は認められなかったが、受信バンド幅、空間分解能の変更では効果が大きく認められた。VATの値が高値なほど歪み率、高信号アーチファクト共に減少するが、値を大きくするほど周波数方向へのボケが目立つことから、他のパラメーターも同時に変化させる必要があった。メタルアーチファクト低減効果のあるパラメーターを使用・変更することは画像劣化を伴うため、各パラメーターを組み合わせて少しでも画像劣化を防ぐ必要がある。実臨床での最適パラメーターの設定が今後の課題となった。
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雑誌名 | 高山赤十字病院紀要 |
巻 | 40 |
ページ | 23 - 26 |
発行年 | 2017-03-01 |
出版者 |
高山赤十字病院
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ISSN |
0387-7027
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著者版フラグ | publisher |
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