眼球突出により発見された両側性眼窩内リンパ腫の1例
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アイテムタイプ | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper |
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言語 | 日本語 |
著者 |
村井 博文
植松 幸大 加藤 雅康 竹中 勝信 小原 功輝 高井 祐輔 岡本 清尚 ( CiNii ID: 9000001425835 ) 高井 豊子 |
抄録 |
今回、眼球突出にて発見された両側性眼窩内リンパ腫の1例を報告した。(症例)73歳女性。C型慢性肝炎の既往と10年間のインコ飼育歴があった。近医にて左眼球突出を指摘され、当院紹介となり、MRIにて両側眼窩内の腫瘤性病変を認めたため、生検術を行った。生検の結果、MALT(Mucosa-Associated Lyphoid Tissue)リンパ腫と診断され、R-CHOP(リツキシマブ、シクロホスファミド、塩酸ドキソルビシン、硫酸ビンクリスチン、プレドニン)療法を施行された。治療は奏功し、現在腫瘍の再発は示していない。(考察)眼窩内悪性リンパ腫は全リンパ腫のうち2%程度の稀な疾患である。他のリンパ腫と比べ予後は良好とされるが、その治療法は確立していない。また近年、眼窩内悪性リンパ腫は、鳥類の飼育者との関連でChlamydia psittaci感染との関連について注目されている。(結語)この疾患につき若干の文献的考察とともに臨床経過を報告した。今後の症例検討にて治療法が確立していくことが望まれた。
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雑誌名 | 高山赤十字病院紀要 |
巻 | 37 |
ページ | 13 - 16 |
発行年 | 2013-12-01 |
出版者 |
高山赤十字病院
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ISSN |
0387-7027
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著者版フラグ | publisher |
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コンテンツに関連する検索キーワード | 姫路 眼球突出 日赤 |