@article{oai:redcross.repo.nii.ac.jp:00009875, author = {野中, 裕康 and 大村, 一史 and 熊谷, 信利 and 西脇, 崇裕貴 and 庄田, 健二 and 加藤, 雅康 and 竹中, 勝信}, journal = {高山赤十字病院紀要, Japanese Red Cross Takayama Hospital}, month = {Mar}, note = {無症候性頚動脈狭窄は、最良な内科的治療により脳梗塞などのイベント予防が期待でき、外科的治療が必要となる症例は限られている。一方、実際の臨床現場では、無症候性頚動脈狭窄の経過観察中に重大なエピソードが発生する症例を少なからず経験する。今回我々は、無症候性頚動脈狭窄に対し外来での経過観察中に有害事象を来たした症例を3例経験したので報告する。 症例1:80歳、男性。症候性頚動脈狭窄に対し頚動脈ステント留置術(CAS)を2年前に施行し、対側の無症候性頚動脈狭窄の進行(80%狭窄)に対しCASを検討した。精査を進めていた経過中に急性心筋梗塞にて死亡した。 症例2:74歳、男性。心原性脳梗塞の精査にて、左無症候性頚動脈狭窄(70%狭窄)を認めた。慢性腎不全などで全身状態が不良なため、内科的治療の継続となったが、左頚動脈狭窄が症候性内頚動脈閉塞症へと移行し、緊急CASを行った。 症例3:66歳、男性。糖尿病の精査にて、右総頚動脈狭窄(潰瘍を伴う50%狭窄)を認め、抗血小板薬の内服を開始した。4カ月後、一過性に左半身麻痺(MRIにて左頭頂葉皮質に小さな虚血巣)を来たし、CASを行った。 以上のように、無症候性頚動脈狭窄に対し、まずは内科的治療による動脈硬化リスク管理が進められるが、決して安定した病態とも言えず、狭窄率のみで治療方針を検討するのではなく、全身状態やプラークの性状などを総合的に考慮した治療方針の検討が必要であると考えられた。}, pages = {27--30}, title = {無症候性頚動脈狭窄における経過観察中の心血管イベント ~症例報告~}, volume = {39}, year = {2016} }