@article{oai:redcross.repo.nii.ac.jp:00007802, author = {野中, 裕康 and 加藤, 雅康 and 竹中, 勝信 and 渡辺, ひとみ}, journal = {高山赤十字病院紀要}, month = {Mar}, note = {新規経口抗凝固薬(NOAC)が登場して以来、ワルファリンと比べ投与管理が容易な点から、当院でもNOACの処方が増えている。一方で、出血性合併症が発症した際の対応が定まっておらず、問題もある。今回我々は、当院で経口抗凝固薬を処方した症例のうち、頭蓋内出血および脳梗塞を発症した症例について検討したので報告する。方法:2012年1月から2014年5月までに経口抗凝固薬を処方した1088例(ワルファリン693例、ダビガトラン179例、リバーロキサバン157例、アピキサバン59例)について評価した。結果:男女比は59:41、平均年齢は73.6歳(ワルファリン73.2歳、NOAC 74.4歳)であった。期間中に頭蓋内出血(脳出血、クモ膜下出血、慢性硬膜下血腫)をきた発症した割合は、全体で8例(0.74%)(ワルファリン6例、ダビガトラン1例、リバーロキサバン1例、アピキサバン0例)であった。一方で、心原性脳塞栓症を発症した症例は、19例(1.75%)(ワルファリン16例、ダビガトラン2例、リバーロキサバン1例、アピキサバン0例)であった。また、ワルファリン群の出血発症6例中、発症時のPT-INRが至適値(1.6-2.6)であった症例は1例(17%)であり、2.6以上であったのは3例(50%)であった。さらに、ワルファリン群の梗塞発症16例中、発症時のPT-INRが至適値であった症例は8例(50%)で、1.6未満であった症例は8例(50%)であった。考察:実臨床における強いバイアスがある中で、NOACはワルファリンに比べ、頭蓋内エピソードに対する予防を同等かそれ以上の効果を有する可能性が示唆された。また、ワルファリン処方例において、PT-INRのコントロールが不良な症例に頭蓋内エピソードが発症している可能性があった。投与管理が容易なNOACは、今後ワルファリンに代わり得る治療薬であると思われた。}, pages = {33--38}, title = {当院における新規経口抗凝固薬の現状}, volume = {38}, year = {2015} }