@article{oai:redcross.repo.nii.ac.jp:00007205, author = {谷松, 智子 and 西山, 政孝 and 髙野, 英樹 and 森山, 保則 and 清家, 康子 and 松井, 完治 and 横田, 英介}, issue = {1}, journal = {松山赤十字病院医学雑誌}, month = {Dec}, note = {MRSA分離患者の実態を探るため、当院において2012年4月1日から2013年3月31日までにMRSAを分離した新規入院患者235名(持込患者110名、持込外患者125名)についての臨床背景を検討した。男女比は持込1.2:1、持込外1.9:1と共に男性に多く認めた。平均年齢は持込患者が63.4±29.5歳、持込外患者が70.1±22.6歳で、持込外患者が有意に高齢であった。分離材料は喀痰が持込の47.2%、持込外の44.0%を占め、原疾患は呼吸器系疾患が持込患者の57.7%、持込外患者の37.0%を占め、その約半数が誤嚥性肺炎であった。また、持込患者の85%、持込外患者の93%が脳神経疾患、糖尿病、悪性腫瘍などの基礎疾患を保有していた。分離後1ヵ月以内の死亡率は持込外(16.8%)が持込(8.2%)に比べ高かった。これは、持込外患者は高齢で基礎疾患の保有率と重症度が高いことが関与したと考えられた。紹介元の検討では連携施設(診療所・入院可能施設)、介護施設入居者が持込患者の68.2%、持込外の44.8%を占めていた。紹介先では連携施設が持込の42.8%、持込外の35.2%を占めていた。以上のことから、当院と介護施設、地域連携病院間でのMRSA保菌患者の往来が多いことが明らかになった。今後、院内のみならず連携施設も交えた地域ぐるみの感染制御システムの構築、誤嚥性肺炎の予防、口腔ケアの実施、患者、家族への感染防止対策の啓発活動が重要と考えられた。(著者抄録)}, pages = {47--51}, title = {松山赤十字病院におけるMRSA分離患者の臨床背景}, volume = {38}, year = {2013} }