@techreport{oai:redcross.repo.nii.ac.jp:00003638, author = {高橋, 昌美 and 湊, 省 and 成瀬, 章 and 樋口, 幸夫 and 新野, 浩史}, issue = {1}, month = {Mar}, note = {現在、日本でも手の外科は整形外科より分離し一つの独立した専門科となりつつある。特殊な知識や技能が要求される手の外科の中でも腿移植術と腿移行術はその中核をなすといってもよい。今回、当院における腿移植術及び腿移行術症例を過去15年にわたり詳細に検討した。屈筋腱損傷の治療については不可能とされno man's landと呼ばれてきたが、1922年Bunnellの腿移植術が報告されて以後は腱の解剖学、生理学、生化学や治癒過程の基礎的研究が進み、また縫合技術の改良やリハビリテーションの進歩等の成果に基づき、現在では屈筋腿損傷に対しては腿縫合術が一般的となっている。しかし、損傷状態や状況によっては腿移植術の方が有利な場合もあり、さらに再接着症例等の高度損傷例では二次的腱移植術の適応になる。術後のリハビリテーションは非常に重要な問題である。早期運動療法が中心に行われている米国との差は大きいが、今後日本でも十分検討されなければならない分野である。腱移行は麻痺や障害が残存した手の再建に非常に有用な方法である。腱移行術の適否に関しては各症例ごとに障害の内容や程度、患者のニーズを考慮して決定されなければならない。腿移行の実施に際しては移行腿の選択が最も重要で、その基準について詳述した。尺骨、正中、橈骨神経麻痺における症状や再建を要する障害を述べ、それぞれに代表的な腿移行法を取り上げ、その原理や方法、注意点について解説を加えた。実際の症例神経損傷以外にも腿損傷や瘢痕や拘縮がみられる場合が多く、これらすべての状況を考え合わせた上で最も適切な腿移行術を選択する必要がある。手の外科の魅力はその難解性と創造性にある。今後の基礎的、臨床的研究によりさらなる進歩が期待される。}, title = {腱移植術及び腱移行術症例の検討}, year = {2001} }