@techreport{oai:redcross.repo.nii.ac.jp:00003431, author = {富永, 都子 and 中島, 智博 and 森, 達夫 and 宮城, 順子 and 日浅, 芳一 and 小倉, 理代 and 藤井, 義幸}, issue = {1}, month = {Mar}, note = {急性上腸間膜動脈閉塞症は致死率も高く,初期診断が困難な疾患といわれている.今回私達は心室性頻拍で発症し,急速に多臓器不全を呈し診断に苦慮した症例を経験したので報告する.症例は67歳男性.56歳時心筋梗塞の既往あり.腹痛,腰痛を自覚し近医を受診した.受診時ショック状態で,心電図上心室性頻拍を認めた.腹痛精査のためCT を施行し腹部大動脈瘤を認めたが破裂や解離所見は認めなかった.心室性頻拍が持続し著明な代謝性アシドーシスを認めたため当院に緊急搬送された.来院時意識清明,BP120/80mmHg,HR200/min,心室頻拍が持続していた.全身にチアノーゼを認め,腹部に軽度圧痛を認めた.心エコー上後壁の陳旧性心筋梗塞の所見を認め,左室駆出率は低下していた.心室性頻拍に対し塩酸ニフェカラントを投与し正常洞調律となった.その後も腹部症状は持続しアミラーゼの上昇から急性膵炎が疑われた.また血液所見にて多臓器不全が認められたため透析を施行した.集学的治療を行うも効果なく,急速に全身状態は悪化し来院23時間後に永眠された.病理解剖では小腸から横行結腸にかけて広範な壊死を認め,上腸間膜動脈閉塞を原因とする多臓器不全による死亡と診断された.低左心機能を伴う心室性頻拍では血栓塞栓症を起こしやすく,早期よりの抗凝固療法が必要と考えられた.}, title = {心室性頻拍で発症し急速に死に至った急性上腸間膜動脈閉塞症の1例}, year = {2005} }