@article{oai:redcross.repo.nii.ac.jp:00003347, author = {小川, さおり and 上北, 香好 and 芝田, 里花}, journal = {日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌, Medical Journal of Japanese Red Cross Society Wakayama Medical Center}, month = {Dec}, note = {近年、市民の権利意識の高揚、社会的なマナーの低下などにより、特定の高次医療施設への救急患者の集中化がある。また、救急患者を受け入れる医療側にも、慢性的な医師不足による疲弊化がある。このような救急医療の需要と供給のアンバランスを改善するため、救急医療体制の整備がすすめられている。その中で、多数の救急患者のうち、救急医療を真に必要とする患者に迅速な医療を提供するため、これまでの「先着順の医療」から「緊急度に応じた迅速な医療」の提供を目的として、救急外来受診患者に対し、来院早期に患者の緊急度と重症度を判断し、治療の優先順位を決定する「院内トリアージシステム(以下トリアージ)」が注目されるようになってきた。当センターにおいても、救急外来患者数は経年的に増加し、Walk-inでの来院患者の中には重症症例も散在しているため、トリアージによる対応の必要性が感じられていた。また、2011年5月の新棟移転に伴い、構造的に救急外来の動線が長くなり、待合い中の患者観察が困難な状況となり、来院患者の状態を早期に把握するには意図的な介入が必要となったため、トリアージを導入した。今回、導入後1年の現状を分析した結果、トリアージの実施率が低いこと、及び、的確なトリアージができていない、などの現状が明らかになった。その要因としては、トリアージの必要性や根拠が不明確なままトリアージを行っていることや、スタッフの病態についての知識やフィジカルアセスメント能力の不足が考えられ、対応の必要性があげられた。今後の課題としては、現在では電子媒体を使用したCanadian Triage and Acuity Scale(CTAS)によるトリアージを実施しているが、これをより効果的に使用するには、患者の状態を的確に把握するフィジカルアセスメント能力を高めること、また、救急外来看護師のトリアージに対する認識を深めることで実施率を向上させる必要があると考えられた。}, pages = {73--78}, title = {院内トリアージシステムを導入して 現状報告と今後の課題}, volume = {30}, year = {2012} }