@techreport{oai:redcross.repo.nii.ac.jp:00003302, author = {吉田, 梨恵子 and 伊海, 貴子 and 島田, 直 and 金崎, 淑子 and 吉田, 智則 and 新谷, 保実 and 宮, 恵子 and 長田, 淳一}, issue = {1}, month = {Mar}, note = {患者は73歳,女性.23歳,第1子出産時に大出血などはなかったが,この時から無月経であった.50歳時に甲状腺機能低下症を指摘され,一時期,治療を受けた.2006年5月に全身倦怠感,悪心,嘔吐に続いて,意識消失をきたして当科に入院した.BMI20.5kg/m2,脈拍40/分,眉毛外側1/3は欠落していた.甲状腺腫はなく,恥毛・体毛は稀少であった.入院時検査で低Na 血症(113mEq/l)があり,血漿ACTH41.7pg/ml,Cortisol7.4μg/dl,尿中cortisol13.9μg/日,17‐OHCS2.6mg/日より続発性副腎不全と診断した.視床下部ホルモン4者負荷試験では,GH,PRL,TSH,FSH,LH は低反応,ACTH は遅延反応を示したことから,下垂体前葉機能低下症と診断した.一方,Free T4<0.4μg/dl と甲状腺機能低下があり,抗Tg 抗体15.6U/ml,MCHA400倍と慢性甲状腺炎の合併と診断した.下垂体MRIではempty sellaが認められ,抗下垂体抗体は陰性であった.Hydrocortisoneの先行補充後にL-thyroxineの投与を行い,すみやかに症状・低Na 血症とも改善した.本例は周産期に発症したと考えられる下垂体機前葉能低下症で,Sheehan症候群の可能性が高いが,ACTH-cortisol系分泌能の部分的残存のために,発症から50年を経て副腎不全が顕在化した稀な症例と考えられた.}, title = {慢性甲状腺炎を合併し,推定発症から50年を経て副腎不全症状で発見された下垂体前葉機能低下症の1例}, year = {2008} }