@article{oai:redcross.repo.nii.ac.jp:00003091, author = {大久保, 恒正}, journal = {高山赤十字病院紀要, Japanese Red Cross Takayama Hospital Journal}, month = {Dec}, note = {セネストパチー(cenestopathy・体感症)は、1907年にデュプレとカミュによって命名された疾患名で、DSM-ⅣTRでは心気妄想症の体感幻覚が近似であると言われている。精神病理的には、身体的疾患が認められないのにも係わらず身体感覚の異常を奇妙に執拗に訴える状態である。治療はそれぞれの基礎疾患に対応することが多く、抗不安薬や抗うつ薬および抗精神病薬などが用いられる。セネストパチーの経過はそれぞれ基盤となっている精神障害の軽快や増悪に伴って症状の変化が認められるが、治療には難渋することが多い。  一方、口腔内の異常感を奇妙な内容で執拗に訴える口腔内セネストパチーの位置付けは、器質的な原因を認めないが心理情動因子により口腔内に異常感を訴える口腔異常感症の中に包括されるべきと考える。現在、口腔内セネストパチーの位置付けや鑑別診断に関しては明確な診断基準がある訳ではなく、そのことが治療を困難にしている一因であるとも思われる。そこで今回われわれは、最近経験したそれぞれ精神疾患を基礎疾患とする口腔異常感症と口腔内セネストパチー16例を提示し、口腔内セネストパチーとの位置付けとその治療に関して考察を試みた。}, pages = {9--15}, title = {口腔内セネストパチーの位置付けと診断}, volume = {36}, year = {2012} }