@article{oai:redcross.repo.nii.ac.jp:00018042, author = {安岡, 香 and 和田, 有加里 and 水野, 圭子 and 小原, 昌彦 and 筒井, 宏行 and 賴田, 顕辞}, issue = {1}, journal = {高知赤十字病院医学雑誌, Medical Journal of Japanese Red Cross Kochi Hospital}, month = {Apr}, note = {細胞所見の 1 つに細胞質内小腺腔(intracytoplasmic lumina)がある.これは細胞質内に形成 される円形の構造物で,多くは腺癌細胞で認められることが知られている.甲状腺乳頭癌は甲状腺癌 の中で最も頻度が高い組織型であり,一般的な腺癌としての増殖形態を有しているが,細胞質内小腺 腔を有する報告例は殆ど認められない.そのため,細胞質内小腺腔がみられた場合は,細胞診におけ る鑑別疾患に甲状腺乳頭癌を挙げることは難しい.今回我々は,甲状腺乳頭癌術後の 80 歳代女性で, 転移性再発を疑う腫大した頚部リンパ節に対する穿刺吸引細胞診において,甲状腺乳頭癌を示唆す る異型細胞に細胞質内小腺腔を確認した.甲状腺乳頭癌以外の腺癌の転移の可能性を否定はできない と考えたが,悪性腫瘍の既往歴は甲状腺乳頭癌しかなく,細胞診標本中に典型的な甲状腺乳頭癌細胞 を認め,摘出された腫大リンパ節の組織診にて甲状腺乳頭癌の転移を確認した.そのため,細胞質内 小腺腔をきたした異型細胞も甲状腺乳頭癌細胞であると判定した.鑑別疾患を深読みしないためにも, 甲状腺乳頭癌の細胞診所見に細胞質内小腺腔が含まれることを細胞検査士や病理医は留意する必要が ある.}, pages = {61--64}, title = {穿刺吸引細胞診にて細胞質内小腺腔を認めた甲状腺乳頭癌の 1例}, volume = {26}, year = {2022} }