@article{oai:redcross.repo.nii.ac.jp:00013999, author = {秋定, 直樹 and 石原, 久司 and 藤澤, 郁 and 河内, 大 and 赤木, 成子 and 井上, 雅文 and 竹内, 彩子}, journal = {岡山赤十字病院医学雑誌}, month = {Nov}, note = {アスピリンの主成分であるアセチルサリチル酸(以下、ASA)は市販薬にも含まれ処方箋なしに入手可能であるため、自殺・自傷目的で多量に摂取し救急搬送される事例が散見される。ASA中毒症による内耳障害はアスピリン難聴ともよばれ、一過性で自然に軽快することが多く、聴力経過などの報告は必ずしも多くはない。今回我々はASA中毒による内耳障害が改善するまでの聴力経過を追えた1例を経験した。20歳代女性。バファリン40錠(ASA330mg/錠)内服し手指、口唇にしびれ、嘔気、耳鳴出現し同日当院救急外来を受診した。重篤な副作用に備え経過観察入院となり、翌日、耳鼻咽喉科へ紹介となった。標準純音聴力検査にて両側性20〜50dBの感音難聴を認めASA中毒による内耳障害と判断した。その後、高音域より徐々に改善し56日目に終診とした。ASAは外有毛細胞の電気運動性を低下させることで蝸牛感受性を抑制し蝸牛の神経出力を低下させる。外有毛細胞の機能低下は1〜2日後に回復するとされている。しかし難聴が遷延、残存した報告や、ASA中毒による内耳障害が心因性難聴に移行した報告もあるため耳音響放射など他覚的検査も組み合わせて評価することが重要と考える。(著者抄録)}, pages = {73--76}, title = {アセチルサリチル酸中毒による内耳障害の1例}, volume = {29}, year = {2018} }