@article{oai:redcross.repo.nii.ac.jp:00012111, author = {伊藤, 沙耶 and 益田, 美紀 and 南野, 寛人 and 岩橋, 彩 and 廣畠, 知直 and 古宮, 圭 and 井上, 元}, journal = {日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌, Medical journal of Japanese Red Cross Wakayama Medical Center}, month = {Mar}, note = {糖尿病はインスリン作用不足による慢性の高血糖状態を主体とする代謝疾患群で、膵臓のβ細胞のインスリン分泌低下や末梢組織のインスリン抵抗性の増大により生じる。膵臓の萎縮が強い症例では内因性のインスリン分泌能は低下していることが多く、糖尿病加療開始後も分泌能は回復しにくい。また2型糖尿病では非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の合併が多く、肝細胞内の脂肪量とインスリン抵抗性は相関している。このため膵臓の萎縮や脂肪肝がある症例では糖尿病の治療に難渋しやすい。  そこで今回当院の2型糖尿病患者のうち、2013年7月までの新規でDPPⅣ阻害薬を開始した1774例のうち、腹部単純CTで肝臓と膵臓の形態を評価できた1591例、および2015年1月から3月の間に当科を受診した1982例のうち同様に画像で形態を評価できた1426例においてHbA1c値と脂肪肝や膵萎縮との関係性を解析した。  糖尿病患者のうち2013年7月までの新規DPPⅣ阻害薬開始例では42.6%に脂肪肝、36.3%に膵萎縮を認めた。2015年1月から3月までに当科を受診した症例については32.4%に脂肪肝、22.5%に膵萎縮を認めた。肝臓や膵臓に異常がない症例に対して、脂肪肝もしくは膵萎縮を単独で認める症例で血糖コントロールは悪く、両者を認める症例ではさらに血糖コントロール不良であった。単純CT検査における肝臓や膵臓の形態評価は、糖尿病の治療方針の決定や治療効果予測において参考となると考えられた。}, pages = {53--60}, title = {当院糖尿病患者における脂肪肝と膵萎縮の形態評価に関する検討}, volume = {34}, year = {2017} }