当院のクローン病による腸管狭窄に対する治療の現況
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アイテムタイプ | 学術雑誌論文 / Journal Article |
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言語 | 日本語 |
キーワード |
Crohn’s disease, intestinal stricture, treatment |
著者 |
井上 雅文
筒井 智章 木山 健太 秋元 悠 安井 稔博 秋田 光洋 原田 亮 歳森 淳一 小橋 春彦 黒田 雅利 池田 英二 劒持 雅一 |
抄録 |
クローン病は慢性炎症が続くことにより腸管狭窄を来し,高度狭窄や瘻孔形成した場合は外科手術が必要となる,当院でクローン病と診断し治療を行った52症例のうち腸管狭窄を発症した症例は24例であった.初回治療として22例は外科手術を, 2 例は内視鏡的バルーン拡張術(EBD)を行った.内視鏡的バルーン拡張術症例は2 例とも症状改善に至らず追加治療として外科手術を行った.外科手術後に当院で経過観察し得た19例において4 例で再狭窄を来し, 2 例に再手術を行った.腸管狭窄が再発した6 例と再発しなかった15例を比較したところ,狭窄発症までの病悩期間が長いほうが有意に再狭窄を来たしていた.腸管狭窄に対し,まず安全で腸管機能を温存できる内視鏡的バルーン拡張術を検討すべきであるが薬物治療の進歩により再手術率も低下しているため,外科手術を先行し狭窄症状から解放することも選択肢となる.病状や患者の意向も確認した上で治療選択する必要がある.
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雑誌名 | 岡山赤十字病院医学雑誌 |
巻 | 33 |
号 | 1 |
ページ | 28 - 32 |
発行年 | 2022-11-30 |
出版者 |
岡山赤十字病院
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ISSN |
0915-8073
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著者版フラグ | publisher |
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