脳梗塞で初発した高齢発症血栓性血小板減少性紫斑病の一例
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アイテムタイプ | 症例・事例報告 / Case Reports |
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言語 | 日本語 |
キーワード |
血小板減少, 溶血性貧血, MRI, 早期治療 |
著者 |
西井 陽亮
宮下 明大 濱中 正嗣 ( CiNii ID: 9000258213839 ) 山田 丈弘 ( CiNii ID: 9000408889714 ) 田中 瑛次郎 ( CiNii ID: 9000018243730 ) 岸谷 融 沼 宗一郎 ( CiNii ID: 9000398286232 ) 福永 大幹 魚嶋 伸彦 ( CiNii ID: 9000004443547 ) 永金 義成 ( CiNii ID: 9000406034017 ) |
著者別名 |
NISHII Yosuke
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抄録 |
症例は、80歳、男性。繰り返す両上肢のしびれ感のため前医を受診し、脳梗塞と診断されアスピリンを処方されたが、右手の動かしにくさが出現したため当院を受診した。ヘパリン持続静注後も一過性の運動・感覚障害が出現し、頭部MRIでは複数の血管領域に急性〜亜急性期梗塞を認めた。血小板減少、溶血性貧血、破砕赤血球を認め、A Disintegrin-like and Metalloproteinase with Thrombospondin type 1 motifs 13(ADAMTS13)活性低下、ADAMTS13抗体陽性から、後天性血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)による脳梗塞と診断した。血漿交換とステロイド投与により軽快した。TTPは早期の治療開始により転帰改善が期待できるため、血小板減少と溶血性貧血を伴う脳梗塞では高齢であってもTTPを鑑別にあげ、TTPが疑われた場合は遅延なく治療を開始することが重要である。
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雑誌名 | 京都第二赤十字病院医学雑誌 |
巻 | 41 |
ページ | 85 - 89 |
発行年 | 2020-12 |
出版者 |
京都第二赤十字病院
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ISSN |
0389-4908
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書誌レコードID |
AN00357778
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著者版フラグ | publisher |
コンテンツ本体 | |