COVID19 罹患後に 小児多系統炎症性症候群を発症した1 例
利用統計を見る
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
アイテムタイプ | 症例・事例報告 / Case Reports |
---|---|
言語 | 日本語 |
キーワード |
新興感染症, 血液検査, 腹部レントゲン, 心臓超音波検査, 免疫グロブリン, アスピリン |
著者 |
渡辺 鹿乃子
小林 奈歩 ( CiNii ID: 9000248211184 ) 小西 亮 ( CiNii ID: 9000412248736 ) 藤田 尚江 ( CiNii ID: 9000413903427 ) 生嶋 諒 ( CiNii ID: 9000409644269 ) 齋藤 多恵子 ( CiNii ID: 9000399218711 ) 冨井 敏宏 ( CiNii ID: 9000413903430 ) 福原 正太 ( CiNii ID: 9000412248738 , 科研費研究者番号: 80817685 ) 東道 公人 ( CiNii ID: 9000014272420 ) 森岡 茂己 ( CiNii ID: 9000001390408 ) 藤井 法子 ( CiNii ID: 9000238239593 ) 加納 原 ( CiNii ID: 9000000339970 , 科研費研究者番号: 50725306 ) 長村 敏生 ( CiNii ID: 9000014619236 ) |
著者別名 |
WATANABE Kanoko
|
抄録 |
小小児のCOVID19感染症に関連し,多臓器に高度な炎症を引き起こす小児多系統炎症性症候群(MISC)が報告され,川崎病との類似性が指摘されている.今回,我々はCOVID19家族内感染に罹患し,28 日後にMISCを発症した10 歳女児例を経験した.発熱,頭痛,下腹部痛,全身倦怠感を認めたためMISC第4 病日に細菌性胃腸炎の疑いで入院となった.入院後に川崎病症状とともに血圧低下,心嚢液貯留が出現したため,第7 病日にIVIG(Intravenous Immunoglobulin)2 g/kg 投与を開始した.第8 病日にSARSCoV2抗体価上昇が判明してMISCと診断し,アスピリン内服を追加した.第9 病日にめまいも認めたが,IVIG 2 g/kg 再投与開始後は解熱,全身状態も改善し,第11 病日に心嚢液は消失し,経過中冠動脈拡大を認めず治癒した.COVID19罹患後に発熱持続,血圧低下,消化器症状を伴う年長児例ではMISCの可能性を念頭に置き,早期診断,治療に努める必要があると考えられた.
|
雑誌名 | 京都第二赤十字病院医学雑誌 |
巻 | 43 |
ページ | 52 - 59 |
発行年 | 2022-12 |
出版者 |
京都第二赤十字病院
|
著者版フラグ | publisher |
コンテンツ本体 | |
大見出し | 症例報告 |