Streptococcus anginosus 蝶形骨洞炎を契機に 敗血症と多彩な頭頸部合併症を呈した14 歳女児
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アイテムタイプ | 症例・事例報告 / Case Reports |
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言語 | 日本語 |
キーワード |
グラム陽性球菌, 血液培養, 硬膜外膿瘍, 副鼻腔腫瘍ドレナージ |
著者 |
渡辺 和徳
( CiNii ID: 9000412248735 ) 福原 正太 ( CiNii ID: 9000412248738 , 科研費研究者番号: 80817685 ) 藤田 尚江 ( CiNii ID: 9000413903427 ) 生嶋 諒 ( CiNii ID: 9000409644269 ) 小西 亮 ( CiNii ID: 9000412248736 ) 齋藤 多恵子 ( CiNii ID: 9000399218711 ) 冨井 敏宏 ( CiNii ID: 9000413903430 ) 東道 公人 ( CiNii ID: 9000014272420 ) 小林 奈歩 ( CiNii ID: 9000248211184 ) 森岡 茂己 ( CiNii ID: 9000001390408 ) 藤井 法子 ( CiNii ID: 9000238239593 ) 加納 原 ( CiNii ID: 9000000339970 , 科研費研究者番号: 50725306 ) 長村 敏生 ( CiNii ID: 9000014619236 ) |
著者別名 |
WATANABE Kazunori
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抄録 |
症例は生来健康な14 歳女児.発熱,頭痛,後頸部痛,嘔吐を主訴に当科入院となった.頭部CT 上蝶形骨洞炎を認め,血液検査所見などから敗血症と考えられたため抗菌薬投与を開始したが,後頸部痛が遷延するため施行した頭部MRI の結果,可逆性脳梁膨大部に高信号域を伴う軽症脳炎・脳症(MERS)や頭蓋底斜台部・第12頸椎背部に硬膜外膿瘍を認めた.血液培養検査でStreptococcusanginosus(S. anginosus)が検出され,副鼻腔CT では蝶形骨洞炎の増悪を認めた.抗菌薬をMEPM へ変更して副鼻腔膿瘍ドレナージ術を施行したところ,炎症反応は陰性化し,頭部MRI 上MERS,頭蓋底・頸椎背部の硬膜外膿瘍は改善がしたが,新たに右側横静脈洞からS 状静脈洞に血栓を認め,抗血栓療法を開始した.脳静脈洞血栓症の増悪なく,ワルファリン内服の上で退院となった.蝶形骨洞炎は多彩な頭頸部合併症を併発しやすく,S. anginosus が起炎菌となった場合は重篤化する可能性があるため注意が必要である.
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雑誌名 | 京都第二赤十字病院医学雑誌 |
巻 | 43 |
ページ | 43 - 51 |
発行年 | 2022-12 |
出版者 |
京都第二赤十字病院
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ISSN |
0389-4908
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書誌レコードID |
AN00357778
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著者版フラグ | publisher |
コンテンツ本体 | |
大見出し | 症例報告 |