内服困難な患者におけるせん妄にブロナンセリンテープが有効であった3 症例
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アイテムタイプ | 学術雑誌論文 / Journal Article |
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言語 | 日本語 |
キーワード |
delirium, Blonanserin, transdermal administration, Dementia care team |
著者 |
中尾 なつみ
田村 安希 甲元 大樹 小池 彩子 東郷 和美 手嶋 幸恵 神原 啓和 中島 誠 森 英樹 |
抄録 |
近年,せん妄対策の必要性はますます高まっている.岡山赤十字病院では,医師,看護師,臨床心理士,薬剤師を含む認知症ケアチームを設置し,せん妄対策にあたっている.薬剤師は投与経路や併用禁忌薬の確認など薬剤に関する多面的な評価を行っているが,糖尿病患者や多剤併用患者など,使用できる薬剤が限られる症例に遭遇することも多い.特に,内服困難な患者においては薬剤の選択肢が少なく,治療に難渋する.今回,せん妄を発症した患者にブロナンセリンテープが有効であった3 症例を経験したので報告する.ブロナンセリンはセロトニン・ドパミン遮断薬であり,経口投与時のせん妄に対する有用性については報告が散見されるが,非経口投与時の知見は乏しい.今回の3 症例では,経皮投与により内服困難な患者におけるせん妄症状の改善が認められており,ブロナンセリンテープもせん妄に対する有用な薬剤の一つになり得ると考えられた.
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雑誌名 | 岡山赤十字病院医学雑誌 |
巻 | 33 |
号 | 1 |
ページ | 33 - 37 |
発行年 | 2022-11-30 |
出版者 |
岡山赤十字病院
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ISSN |
0915-8073
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著者版フラグ | publisher |
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